大腸憩室炎 ブログ

あなたが大腸憩室炎と診断された時にお読みください(男性・♂・40代・会社員)

【入院】 クリスマスを病院で過ごすとこうなる。

12月22日(金)、とうとう待ちに待った退院が主治医から宣告されました。

退院の日は 2017年12月26日(火) !


同時にこの日から口からの食事も許可がおりました。
点滴経験者がみな口を揃えていうのは、点滴中はのども乾かないし、腹も空かない。
わたしも同感です。
ただ、わたしにとっては、食欲への関心がなくなる~というのが率直な感想です。

 

そしてクリスマスイブとクリスマスを病室で迎えることとなりました。

写真をご覧ください。

クリスマスの特別メニューです。

この病院の粋というかお気遣いを感じることができました。

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さすがにナースの人たちのコスプレまではありませんが、患者の食事を提供してくれるスタッフのやさしさが、何ともうれしいものです。

 

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雪だるまはマシュマロで作られています。
素敵な思い出ができました。

【入院】一日のスケジュール

大腸憩室炎患者としてのあるべき姿を考えるために、入院中の1日を表にまとめてみました。


昨日は点滴の話をさせていただきました。

CV(中心静脈カテーテル)につながれ、相部屋という環境上、病院のスタッフがひっきりなしに出入りするため、想像以上に入院中の時間は早く過ぎ去るものです。

こちらの読者の方には是非とも入院生活をより有意義に過ごしていただきたいものです。

 

わたしの入院は相部屋でしたが、たった1枚のカーテンのおかげである程度プライバシーは保たれておりました。
病院スタッフの人たちの業務は、かなりルーチン化されています。
病院スタッフの行動を察知することで、いかに自分自身の自由時間を有効活用するだけでなく、面倒を見てくれる病院スタッフの方々にも気持ちよく働いていただく~大げさにいうとこんなところです。

 

読者のなかには、せっかくなら病院スタッフと仲良くなりたいものだ~そんな大胆な発想の持ち主もいらっしゃるでしょう。

わたしのスケジュールを参考にしていただき、ご自身でも戦略を立てて、もしも男性の羨望となるようなご経験をされた場合は、是非ご連絡いただきたいものです。

妄想でもかまいません。

吉報をお待ちしております。

 

時間 スケジュール
06:00 起床
  顔拭き用タオルの配布
  体温検査
  ※歯磨と洗顔
  ※着替え
  ※洗濯&乾燥〈2日に1回〉
07:00 お茶の配布
08:00 朝食
08:45 体拭き用タオルの配布
09:00 看護師の交代
09:30 体温検査と血圧測定
10:30 医師による回診
11:30 お茶の配布
12:00 昼食
14:00 面会 (14:00-20:00)
16:00 点滴の交換
17:00 看護師の交代
  顔拭き用タオルの配布
  体温検査
18:00 夕食
  ※歯磨と洗顔
20:30 点滴の確認
21:00 消灯
02:00 点滴の交換

※個人的な活動を意味します。

 

午前中は朝6時に起床してお昼12時~時間がたっぷりのように見えます。

しかし毎朝、体温や血圧の測定、場合によっては血液検査・レントゲン検査なども控えております。
そして入院しているわけですから、医師による回診がございます。

当然患者はベッドにいることが必須です。

日によって時間が前後しますから10時から11時以内はベッドで安静にしている必要があります。
回診はひとりあたり平均1分程度ですが、お医者さんも忙しい。

まずはドクターには聞かれたことだけを回答し、もし質問やリクエストがあれば要点だけ伝えるのがスムーズだと思います。

 

私のあくまで印象ですが、回診のドクターは、担当していない患者に対しては塩対応とまでは申し上げませんが、ドライです。したがって担当医以外につべこべ要求してもあまり意味がないと思います。

 

わたしのいた部屋は6人の相部屋でした。

代わる代わる患者さんは入れ替わりながら、つねに部屋はいっぱいでした。
外科病棟でしたが、わたしと同じ病気以外にもポリープ除去・胃がん・大腸がん・腸閉塞などの患者さんと一緒に生活しました。

相部屋の他の患者さんとは共同生活とはいえ、このカーテンがあることで顔を合わす機会はあまりありません。

 

ただ病院のスタッフとのやりとりなど聞いていると、病院生活を過ごすうえで勉強になったり、たまにぶっ飛んだことを言うひともいるので、かえってひとりよりも気が紛れる時もございます。


朝のあいさつ程度をしっかり心掛けておけば、対人関係のトラブルは問題ないと思います。

あいさつされて悪い気分になる人はさすがにいないでしょう。

 

わたしが入院生活のなかでとりわけ好きだった時間帯は、19:30~21:00までです。
昼間の病棟は、人の行き交いが激しく何だか落ち着きません。
食事の下膳も落ち着き、スタッフの数もぐっと少なくなります。時より面会者たちの会話も聞こえてきたり、ラジカセからのAM放送さえも、何となく味わいがありました。

 

最後に就寝に関してですが、21時の消灯からしばらくすると、いびきの交響曲が毎晩奏でられます。
健康ではない人が入院するわけで、いびきの大きさもインパクトも中々のものです。
大腸憩室炎をはじめ消化器系に何らかのトラブルをみなさん持っているのですから、静かな寝息というよりは、真夜中もいびきの交響曲でにぎやかなものですよ。

 

真夜中でも夜勤の病院スタッフは、みなさまのベッドに必ず見にきてくれています。

あらかじめ戦隊コスチュームを着込んで驚かせるのもよし、感謝の気持ちをお手々を握って伝える~のもよし。

ただし真夜中のダンディを心がけることをお忘れなく。

 

 

【CV】中心静脈カテーテル

本日は大腸憩室炎で入院した場合に、どうしても避けては通れない点滴のお話をいたします。

 

入院直後のしばらくのあいだ、右手からの点滴が行われてましたが、数日後事態が変わります。

 

回診を終え、少し過ぎると、一団がやってきました。

「では、今からCVやるのでよろしくお願いしまーす。」

後日インターネットで調べてみますと、CV自体は中心静脈Central Veinの略だそうですが、病院内にいますと、「CV」「CV」とよく耳にします。

 

現場では、この首からの点滴を「CV」~と呼んでいるようです。

わたし自身も、点滴というと腕から垂れているのをイメージしていましたが、首の静脈からの点滴があるのですね。

 

入院期間が長かったり、その他、高カロリー輸液や刺激性の抗癌剤を静脈に投与するために行う模様。
わたしの場合は高カロリー輸液のため~という簡単な説明が”取り付け前に”ありました。

 

チューブが刺さってしまえば、どうってことないのですが(痛みはありません)、ただし施術の時は、かなり仰々しい印象を持ちました。

大きなサランラップみたいなもので覆われて自分では見れません。

 

そこで、いったい何が起きていたのかと思い調べてみました。
https://www.youtube.com/watch?v=petpZphXUT4

 

施術は麻酔を合わせて10分くらいですが、改めて映像をみますと結構エグイです。
よくくっついているな~と不思議に思っていたら、しっかり縫合されております。

 

医療の見地とは別に患者の立場からですと、腕からの点滴よりも患者にとってはわずかですが、身動きは取りやすいような気がします。
特に入院期間が長い場合は、日々「着替え」という行為が発生します。
腕からの点滴の場合、看護師さんに頼まないとままなりません。
首からの点滴の場合、自分でするりと着替えができちゃいますから。

 

腕からの点滴の時の失敗談をご紹介します。

あれは深夜だったのですが、寝返りを打った拍子か何かでチューブのジョイント部分が外れてしまい、血液がドクドクとシーツを汚してしまったことがありました。

当然ナースコールで呼びましたが、とんだ人騒がせ患者です。

 

このCVを外すタイミング・・・食事が全粥になれば、この煩わしい(失礼)チューブからも解放も時間の問題です。

この話を聞いて、どうしてもCVの点滴を避けたくなった方は、ドクターに相談してみてください。

【入院 】 2017年12月18日(月)

大腸肛門科での診察から、その足(といっても自転車)で総合病院に向かいました。

総合病院でかつ救急病院に指定されている関係かはたまた流行中のインフルエンザの流行か、待合室では座れない人がいるほど混んでいました。

ただこの病院は問診前の段取りが非常にスムーズで、紹介状を受付の人が開封するいなや、血圧・血液検査の指示が飛び、待ち時間を感じさせないスピーディーな対応には感心しました。


ようやく自分の番の問診が来ました。
入室すると、ドクターはすぐに触診を入念に行いました。
看護師さんにすぐにCTスキャンを撮るように指示を出しました。
「別の病院で撮ったばっかりのようでごめんなさいだけど、病気の症状はすぐ変化するので撮らせてくださいね。」

 

CTスキャンの待ち時間はほとんどなく、撮影後もすぐに診察室に呼ばれました。

まさに先週とやることは一緒でした。

パジャマのようなものに着替え、本日も造影剤の注入です。

 

「この症状だと入院しないと治らないから、今から入院の手続きをしてください。見込みとしては1週間から2週間ってところかしら。やっぱり大腸の憩室から出血も止まってませんよ。」

 

手術の必要など説明がなかったので、私の関心はもはや初めての入院に対する心の準備にシフトしていました。
入院といっても何も心構えができていませんでした。

所持品も保険証とわずかな現金、しかも自転車で来てしまっている。


そんな患者の立場など病院側は分かりませんから、「早く!」「早く!」ムードです。

ふと冷静さを取り戻しました。
幸いまだ点滴なども繋がってなかったので、いったん近所なので自宅で準備をしてすぐに戻ってきます。」と切り返すことができました。

 

重体患者ならまだ仕方がありませんが、身動きが可能な限り身支度をしてから、入院はしたほうがベターです、間違いなく。

【入院に向けてカウントダウン】 2017年12月15日(金)

CTスキャンを受けた病院での詳しいCTスキャンの解析には、もうしばらくかかるとのこと。

 

問診前に改めて採血検査をし、順番を待ちます。

順番となり、すでにドクターは持参したCD-ROMを開いてCTスキャンの画像をじっと画面を眺めていました。

 

改めて「大腸憩室炎」と診断されました。

もはやこれで病名は確定です。12月07日に採血した白血球数の数字が、基準値よりやや高い10,580にくらべ、本日の数値は基準内の7,400に収まってました。

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ドクターいわく、「白血球値が低下しているので、安静にしていれば、腸内の出血は沈静すると判断することができます。ただし年末年始の業務と忘年会などのイベントで生活習慣を乱さないようにしてください。ただ本当は入院してもらいたいんですよ。大腸憩室炎は通院しながらよりも、一定期間絶食してもらって集中して治療したほうが治りは早いんですから。」このような言葉をもらいながら、この日の診断は終了しました。

 

ただこのあいだも深夜01:00に便意で目覚め、明け方まで10回以上のトイレはずっと続いており、しばらく会社を休んでおりました。深夜のトイレに往来、いつ終わるかも判らない不快な排便~何事にもすでに意欲が湧かず、メンタル的にはかなり沈んでいました。

 

この診断後にCTスキャンの所見が出るのですが、その結果については改めてご紹介いたします。

 

 

 

【CTスキャン】 2017年12月14日(木)

大腸肛門科の病院では、CTスキャン施設がないため、外部の提携病院で撮ってきてほしいということになりました。

 

選択肢は以下、ふたつ。

(1)国立大学病院のでの撮影(送迎なし)

(2)隣町の私立病院(送迎あり)

 

国立病院まではおおよそ1時間程度の距離でしたが、送迎サービスありという観点から、(2)を選びました。

幸い大腸内視鏡検査から中一日で隣町の私立病院のアポイントを取ることができました。

 

待ち合わせ時間に、この大腸肛門科の病院で待機しているところ、ライトバンで迎えに来てくれました。造影剤の検査のため、当日は検査の4時間前から水・お茶はNGということです。大腸内視鏡検査を経験済みの立場からですと、もはや低いハードルです。

 

30分くらい車に乗っていると、目的地の病院に到着しました。撮影には造影剤の有無があるようですが、画像の鮮明度から事情でもないかぎり、『有り』を勧められます。

病院到着後、軽い問診を受けてから、いよいよ撮影です。

用意されていた着替えを装着し、準備万端です。今回は木綿のパジャマです。

 

撮影時間は賞味5分くらいです。

撮影前に機材が作動し始まり、そのあいだに静脈から造影剤が投与されます。

しだいに身体がポカポカ暖かくなり、寝転がっているうちに身体が機内に幾度か押し出され、撮影は終了しました。

 

待合室で着替えを済まし、しばらくするとCD-ROMが手渡されました。

依頼先の大腸肛門科のドクターに渡すように~とのことです。

 

中身をフライングしてCD-ROMを自宅のPCでチェックしましたが、さっぱり判りませんでした。。。。。

【病名】 大腸憩室炎とは

憩室とは、粘膜の一部が臓器の圧力の上昇などによってできた袋のような突出したものを指します。大腸にある憩室は「大腸憩室」。

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大腸の中で外側に向かってポケットが発生し、その中に大便や雑菌がつまり、場合により炎症をもよおす、症状としては発熱、腹痛、下血~そんな解釈でじゅうぶんだと思います。

 

有名人では、吉澤ひとみさん、玉置浩二さん、PATAさんなども罹患したらしいです。

食物繊維が少ない欧米式の食生活などで便秘になりやすい~などという説がありますが、イマイチ決め手とはいたらずみたいで、原因はまだまだ究明中のもようです。

 

憩室が起こる理由は様々のようですが、腸内の圧力によるものが理由の一つと言われています。心身的なストレス、食生活の欧米化・・・・・いずれ解明される時が来るかもしれません。

ただ発病も比較的老齢になって起こるので、日本では今のところ、大概の人はこの憩室の存在すら知らされず、生涯を全うするようです。

 

わたしの大腸を覗いたドクターは「大腸憩室炎」と診断しました。

CTスキャンの結果はどうだったのかは、次回お知らせいたします。