【大腸内視鏡検査(後半)】 2017年12月12日(火)
ベッドの上では横になっていたため、正確な人数は把握できないものの、カメラを動かす役目のドクター、モニターに映る患部の詳細をチェックするドクターと最低2名はいらっしゃるようでした。
自分の臓器内にカメラが進んでいき、リアルタイムで患者と医師が患者の腸内環境を共有できる~何とも不思議な気分です。
しかし順調に肛門から入り、わずかな距離を進んだところで、突如ヘアピンカーブのような形状のS字結腸でカメラが止まってしまいました。
このS字結腸で突如閉塞が判明しました。カメラで微妙にツンツン押されているだけなのですが、強烈な激痛が走りました。
不謹慎かもしれませんが、ドクターの持っているカメラは、何だかテレビゲームのコントローラーみたいです。そして突如現れた閉塞はモンスターと例えたら、この内視鏡検査は、ちょっとしたRPG感覚です。
一連のドクターの器具の手さばきを思い出しますと、何も医学に興味もないゲーマーの中から、将来的に”ポリープ発見退治のエキスパート”~なんていう天才名医が誕生してしまうような気さえしました。
この内視鏡検査が、初めての方は、そのくらいの気持ちで臨んでもらいたいものです。
冗談はさておき、ドクターたちの会話が何だか消極的な方向に向かいます。
モニター画面でも大腸内で流血していたのが分かりました。
カメラが内臓されているチューブが腸内から出てきました。
ここで検査は終了です。
大腸の厚さは2㎜にも満たないので、破裂の恐れがあり、これ以上の進出は困難と判断を下した模様です。
このわずかこの肛門からS字結腸のあいだだけですが、0.7㎝くらいのポリープがすでに2つ確認できました。
ポリープ=がん~と我々患者の立場からは捉えがちですが、ある程度大きくなってからのほうが処理しやすいという事情もあり、今回は残してきたそうです。
検査が終了し、約15分ほど診察室のベッドでしばし休息をとりました。しだいに内視鏡カメラでツンツンされた刺激から来る激痛も消えていきました。ただし、これからどうなるのだろう~という不安も抱きはじめました。
看護師さんから優しく立てそうかと尋ねられました。
冷静に考えると、今日の検査は、しょせん肛門から数cmしかグリグリされただけなので、さほど体力を消耗しているわけではありません。
ただ生まれて初めて刺激されたこともあり、ドクターの診察の前に再び便意がやってきました。
すっきりしたところで、ようやく診察に臨みます。
【診断】
(1)大腸憩室炎
(2)大腸ポリープの発見
(3)S字結腸部分で閉塞
本来は大腸内の環境を全体的に把握したかったのですが、憩室の出血を抑える治療が第一優先。腹痛や排便の不快感は、これらが原因なのかもしれません。
内側がダメなら外側からチェックをしようじゃないの~ということになりました。
CTスキャンによる検査をすぐに実施することとなりました。
CTスキャンの実施日も決まり、結果的には、いまいち”スッキリ”しませんが、わたしの初めての大腸内視鏡検査は終了しました。
仮に腸内にうんちが残っていると、もちろん検査の障壁にもなりますし、お医者さんとはいえ、自分のうんちを見られるのは恥ずかしい。
患者としての下準備はしっかり行い検査にのぞみましょう。